Dr.'s Prime Work 導入事例

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ドクターズプライム導入事例

救急を断らない医師採用で、救急体制の強化と常勤医師の負担軽減を同時に実現 ー 武蔵村山病院

武蔵村山病院は、東京都指定二次救急医療機関、地域連携型認知症疾患医療センター、在宅医療・介護連携支援センターなどの指定を受け、民間ながら公的活動を通じて地域の医療を担っています。今回は、院長の鹿取先生、事務部長の松本様、事務次長の高草木様(以下敬称略)にインタビューにご協力いただき、弊社サービスの活用についてお伺いしました。

Dr.'s Prime導入の背景

大城:弊社のサービスを知っていただいたきっかけは系列の東大和病院様で導入いただいていたからと伺っておりますが、実際に貴院でも導入いただくに至った背景をお聞かせください。

鹿取:病院における救急医療のあり方には、いくつかのポイントがあると思っています。1つ目は、地域医療に貢献できるという点です。病院にとって災害医療や感染医療に対応し続けることは多くの困難と努力が必要ですが、地域に対して公的な役割を果たすという点で大変重要です。救急医療も同様に地域への貢献度が非常に高い領域です。急性期病院の選別が進むなかで、病院が地域からの強い承認を受けることも大変重要と考えます。 2つ目は病院の経営的に注力すべき領域であるという点です。保険点数は救急医療に厚く配分されているため、救急医療に力を注ぐことは、病院の経営という観点からも重要になります。 3つ目は患者さんの利益に関わるという点です。機能評価係数Ⅱという急性期病院の評価指数があり、病院の医療活動性を測る物差しとなっています。救急医療に注力するとその係数が高くなります。地域で質の高い救急医療を提供していることを意味しますので、患者さんにとっては地域で完結した医療が受けられることを意味します。

大城:なるほど。救急医療は多くの点で病院にとって重要なだけでなく、患者さんにとっても重要になってくるのですね。そうした背景がある中で、弊社のサービスをご導入いただいた理由は何だったのでしょうか。

鹿取:当院は開院18年目になり、年々その規模も大きくなっていますが、開院当初からのスタッフはだんだん歳を取ってきて以前と同じように働くことが難しくなってきます。そのうえ、病院の規模に応じた救急医療の地域におけるニーズも高まるため、今まで1500台ほどだった救急車の受入台数も増やしていかざるを得ないのですが、そうは言っても受入台数を増やすのは簡単ではありません。そうした時に、救急受入体制を強化しつつ、一番大変な夜勤帯における常勤医師の負担を軽減するとなると、外部の力を借りることが非常に大切になってきます。系列の東大和病院でも同じような悩みを抱えている中でDr.'s Primeを利用していたので、当院も思い切って導入しました。

大城:最近では常勤医師の高齢化に加えて働き方改革も重なり、それに伴う夜勤帯の非常勤医師の採用は他の多くの病院様でも課題となっています。しかし、単に非常勤医師を採用できれば良いのではなく、救急の応需率も同時に上げていきたいというお声も多くいただいています。そうした点で、弊社の「救急を断らない医師」はその両方のご要望にお応えできると考えております。

インタビューの様子 左:鹿取先生 中央:松本様 右:高草木様

Dr.'s Prime導入の効果

大城:実際にDr.'s Primeをご導入いただいたことで、どのような効果があったのでしょうか。

鹿取コロナ禍で通常診療を縮小せざるを得ない中で、救急医療件数だけが着実に伸びています。元々、「2022年度は絶対に受入数2000台を超えよう」という目標を病院全体で共有していました。その甲斐もあって2200台ほどの受け入れを達成できたのですが、目標を大幅に上回る数値を達成できたのはDr.'s Primeの導入によるところが大きいと思っています。ここ3年間、新型コロナウイルス感染症の影響により通常診療を行えないことで医業収益が大幅に落ち込む中で、救急医療がこれだけ伸びているというのは良かったと思います。

大城:ありがとうございます。病院全体で一丸となって協力されてきたのはすばらしいことだと感じました。貴院の目標を達成するために弊社のサービスをご利用いただけて大変嬉しく思います。実際に救急の受け入れという点でDr.'s Primeの医師は貢献しているのでしょうか。

鹿取:貢献してくれています。Dr.'s Primeの医師に来ていただくとかなり多くの救急を受け入れてくれるので、実は翌日は業務が大変なくらいです。しかしそれは病院の方針を理解した上で、それだけの救急を断らず受け入れてくれているということなので、病院としてはとてもありがたいです。病院全体で目標を共有できていることで、良い結果に繋がっていると思います。

大城:それはうれしい悲鳴ですね。弊社としても「救急を断らない」という理念が実現できているなと感じており、嬉しい限りです。

救急受入実績の推移

Dr.'s Prime医師の採用

大城:Dr.'s Primeの医師の採用についてはどのような印象をお持ちでしょうか。

鹿取質の高い医師に巡り合える点が非常に魅力的だと感じています。病院の方針や求めるスキル、地域の需要によって合う医師とそうでない医師がいるのですが、Dr.'s Primeでは病院側の選考基準に合わせて採用できるため、病院にマッチし、且つ質の高い医師を選べることが良い点だと思います。

大城:ありがとうございます。確かに病院様によって求められる人材は異なりますので、病院様に合った医師を探すことができるというのは重要ですよね。実際にはどのような過程でマッチする先生に巡り合うのでしょうか。

鹿取:毎月Dr.'s Primeに求人は出すのですが、当院にマッチしていると感じてくれた先生は何度も応募してくれるようになり、段々と固定化していくような形です。それに加えて、特にその勤務内容・態度が良好で継続してもらいたいという病院の意向をDr.'s Primeを通じて医師個人に伝えていただいたことで、4月から定期勤務してくださる先生も見つかり、大変助かっています。

大城:ありがとうございます。弊社といたしましても医師の方に定期勤務をしていただけるような取り組みを強化していきたいと考えています。

鹿取:今年度末で、非常勤ながら10年単位で勤務してくださって、現場からの信頼も厚かった先生が何人か退職されるので、新たな人材の確保にご協力いただけると非常に助かります。

Dr.'s Prime医師の評価

大城:Dr.'s Primeの医師に対してはどのようなご感想をお持ちでしょうか。

鹿取:やはり一番は成果主義がはっきりしているなと感じることです。「救急を断らない」という理念に関して意思統一が為されているので、断らない救急が実現できるのだなと思います。

大城:ありがとうございます。弊社としてもご登録いただく段階で「救急を断らない」という理念をご理解いただくように努めており、それがしっかりと浸透しているのだなと感じます。

鹿取:また、看護師にフィードバックを取っているので、評判の良い医師にはまた来ていただきたいなと思っています。

大城:確かに看護師さんとの連携も大事ですし、そうした点は重要ですよね。より病院様に合った医師を継続的にご紹介できるように今後も努めて参ります。

Dr.'s Prime導入時のハードル

大城:弊社のサービスをご導入いただくにあたって難しい点などはございましたでしょうか。

鹿取:色々なバックグラウンドをお持ちの医師が多く、医師の中でも救急医療に対する標準というものがあります。その標準と当院の標準にずれがある場合、業務が大変になることがあるのが難しい点でした。しかし、何度か勤務していただくうちにそのずれも肌感覚でわかってきて、うまくやってくださるのでその点はありがたいです。

大城:なるほど。貴重なご意見ありがとうございます。今後は弊社でもそうした点を医師の方に共有することができればと思います。他には何かございますか?

鹿取:もう一つは、早朝で時間に余裕がないため詳細な申し送りができない点です。それもあって入院があった翌日は大変ですが、救急受入自体は増えているので結果としては良い方向に向かっていると思います。

大城:その点に関しましても、弊社では医師への周知や当直マニュアルの作成などを行って、よりスムーズな申し送りができるような体制作りを支援させていただいており、今後も注力していきたいと考えています。

今後の展望

大城:最後に、武蔵村山病院様が今後目指すお姿などがございましたらお教えください。

鹿取:今後は救急車の受入台数を2500台まで増やすことを目標にしていきたいと考えています。その上で、病院の体制や周囲の環境に変化があっても、患者さんから信頼していただけるような病院を目指していきたいと考えています。

大城:救急医療を拡大しつつ、地域医療にもさらに貢献されていくということですね。弊社も「救急を断らない医師」のご紹介を通してその一助となれましたら幸いです。本日はお忙しい中お時間いただき、ありがとうございました。

左奥:大城(弊社担当) 左手前:松垣(弊社助手) 中央:鹿取先生 右奥:松本様 右手前:高草木様

www.yamatokai.or.jp

武蔵村山病院様のように、救急を断らない医師を採用することで、

  • 救急受入体制を強化しつつ、一番大変な夜勤帯における常勤医師の負担を軽減していきたい

という医療機関様は、ぜひ以下のフォームよりお問い合わせくださいませ。資料請求やご相談をお待ちしております。

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