Dr.'s Prime Work 導入事例

「救急車たらい回しをゼロにするサービス」Dr.'s Prime Workの導入事例ページです

ドクターズプライム導入事例

「救急を断らない医師」採用で、救急受け入れ台数年間400台増と常勤医師の当直負担軽減を同時に実現 - 友愛記念病院

友愛記念病院は、茨城県古河市に位置する病床数325床の病院で、様々な指定を受ける2次救急病院として地域医療の中核を担っています。今回は院長の加藤先生、長谷部様、服部様、岡田様(以下敬称略)にご協力いただき、弊社サービスのご活用についてざっくばらんにお話を伺いました。

Dr.'s Prime Workの利用にご協力いただいている院長先生、経営企画部、総務課の皆様と弊社山田

Dr.'s Prime導入の背景

山田:本日はインタビューにご協力いただきありがとうございます。弊社のサービスについてざっくばらんにお伺いできればと思います。 まず初めに、弊社のサービスをご導入いただいた背景をお聞かせください。

加藤:導入した背景としては2つあります。まず1つ目は、救急の応需率を改善したいと考えていたからです。元々、ピーク時は年間2000台ほどの救急車を受け入れていたのですが、それが最近では1400台ほどにまで減少していました。 当院では、救急要請の電話は医師のPHSに直接繋がるようになっているのですが、受付などの第三者を介していないことで夜間帯に救急の不当な断りが発生しているのではないかという懸念が生じました。 電話の録音なども行ってはいたのですが、そこまで厳密に調査することもできず打開策が見えずにいました。 そんなときに、Dr.'s Primeの「救急を断らない非常勤医師」というサービスを知り、そのコンセプトに魅力を感じて導入を検討してみようと考えたのがきっかけです。

山田:救急の受け入れ台数が3割ほど低下する中で、その改善に際して「救急を断らない非常勤医師」という弊社のサービスに関心をお寄せいただいたということですね。もう1つの理由は何だったのでしょうか。

加藤:2つ目は、常勤医師の当直負担を軽減する必要があったからです。当院には常勤医師が40名ほど在籍しているのですが、50歳以上になると当直を免除するという規定になっています。一方で当院でも医師の高齢化が進んでおり、当直対象になる医師の数が年々減ってきているという課題がありました。そうなると、医師一人当たりの当直回数が多くなって負担も増えるので、常勤医師の負担軽減のために非常勤医師に来てもらう必要が出てきます。大学の医局にお願いしていたときもありましたが、ここ数年はそれも難しく頭を抱えていたという状況にありました。

Dr.'s Prime導入の背景をお話してくださる加藤院長先生

山田:医師の高齢化とそれに伴う常勤医師の当直負担軽減が急務だったということですね。実際、弊社のサービスをご導入いただいている他院様でも同様のお声をいただいています。 働き方改革も相まって難しい中で、「常勤医師の負担軽減」と「応需率の改善」という2つの課題に対して、弊社の「救急を断らない非常勤医師」は価値をご提供できると考えています。

Dr.'s Prime導入の効果

山田:実際に弊社のサービスをご導入いただいたことで、どのような効果があったのでしょうか。

加藤救急車の受け入れ台数は1400台ほどだったのが、1800台ほどにまで改善しました。ここ数年はコロナ対応もあり救急と両立するのは難しかったですが、Dr.'s Primeの医師が積極的に救急車を受け入れてくれたのが要因の一つだと考えています。 加えて、院内の情報管理体制を整えて非常勤の先生とも滞りなく意思疎通できたことで、その効果を最大化することができたと思います。 その甲斐もあって、コロナ禍で通常通りにいかない中でも救急受け入れ台数を改善することができました。

山田:確かに、コロナ対応と救急の両立は多くの病院様が悩まれているところです。その中で、着実に救急受け入れ台数を改善できたことは素晴らしいことですね。 もう1つの課題だった常勤医師の負担軽減については効果を実感されていますでしょうか。

加藤:はい、常勤医師の負担軽減でも効果を実感しています。実際、常勤医師の当直回数は月3回ほどだったのが1〜2回に減っていますし、負担が軽減されたことで医療の質も高くなっていると感じています。 救急の受け入れに関しても、Dr.'s Primeを導入していなければほとんどの当直を常勤医師が担うことになっていたので、医師の負担も大きく、これだけの受け入れを実現することはできなかったと思います。

山田:負担軽減によって医療の質にも良い影響を及ぼしているのですね。ご導入前の課題に対して着実に効果をあげられているだけでなく、プラスアルファの効果も実現できているようで弊社としても嬉しい限りです。

岡田:他にも副次的な効果ですが、Dr.'s Primeの導入にあわせて統一されたマニュアルを作成したことで、業務内容が明確になった点も良かったと思います。病院は不文律が多いのですが、マニュアルを作成したおかげで曖昧だったものが明確になり、異動で人が替わったり初めての先生がいらしたりしたときもスムーズに引き継ぎができるようになりました。

インタビュー時の加藤院長先生、服部様、長谷部様(右から)

山田:それは素晴らしいですね。非常勤医師の採用においては院内での意思疎通などに不安を感じられる病院様もいらっしゃいますが、明確なマニュアルがあることでそうした不安を払拭できるという好例だと感じています。 弊社でもマニュアルの作成から周知までをサポートさせていただく体制を整えていますので、お困りの際はいつでもお声がけいただければと思います。

Dr.'s Prime医師の採用

山田:Dr.'s Primeを通じての医師の採用についてはどのような感想をお持ちでしょうか。

加藤:いい印象を持っています。今は月に10〜15回Dr.'s Primeの医師に入ってもらっていますが、向こう2、3ヶ月分は前もってDr.'s Primeで埋めてもらうようにしています。 実際そのおかげで常勤医師の当直は減っていますし、今となってはDr.'s Primeがいなくなったら困るという声が現場の採用担当からは上がっているほど頼りにしています。

山田:それは大変嬉しいお言葉です。今後は一層安定した当直体制の構築をご支援できるように、定期で入ってくださる先生のご紹介に力を入れていきたいと考えており、すでに数件、定期勤務をしてくださる先生も決まっています。 定期勤務になることで都度募集する負担が減るだけでなく、慣れている先生が来てくれたほうが看護師さんのモチベーションにも繋がって、結果としてより高い応需率を実現できるという実績もあります。ですから、今年はその点に注力して参りたいと考えています。

Dr.'s Prime医師の評価

山田:Dr.'s Primeの医師に対してはどのような印象をお持ちでしょうか。

加藤:やはり救急をたくさん受け入れてくれているなという印象です。例えば、年末年始には2日で約30台もの救急車を受け入れてくれていて驚きました。救急を断らないと謳っているだけのことはあるなと感じています。

山田:「救急を断らない」という点において価値をご提供できているようで嬉しく思います。弊社では医師の方にご登録いただく際に、「救急を断らない」という理念に共感していただくよう周知を徹底しており、その効果が現れているのだなと実感しています。 他にも、看護師さんを始めとした現場のスタッフとの連携などについてはいかがでしょうか。

長谷部Dr.'s Primeの医師が来る時は看護師も気合いが入っています。救急を受け入れてくれる分すごく忙しい時もありますが、充実して勤務することができるという声が上がっています。

山田:それは素晴らしいことですね。現場のスタッフの方との良好な関係は医療の質にも直結しますし、何よりチームのメンバーが気持ちよく勤務できることでやりがいにも繋がるので大変重要なことだと思います。 実際他院様でも、現場にいい雰囲気を作ってくれるとご好評いただいており、皆様重視されているところなのだなと感じています。

Dr.'s Prime導入時のハードル

山田:弊社のサービスをご導入いただくにあたって、難しかった点や調整が必要だった点などはございますでしょうか。

加藤:導入当初は思うようにいかなかった部分もあり、院内には新しいことを始めることに対する抵抗感のようなものもありました。 しかし、Dr.'s Primeの方々が真剣に対応してくださったおかげで、現在では順調です。

山田:ありがとうございます。導入当初に思うようにいかなかった点は、弊社と致しましても今後改善していくべき点だと認識しており、社内でも共有させていただいております。 一方で貴院におかれましては、ご導入に際して入念に院内の調整を行われていたという印象なのですが、具体的にはどのような取り組みをされていたのでしょうか。

長谷部:各診療科の部長や当直の先生に個別に説明をした上で、導入に向けての意見交換を行いました。 基本的に非常勤の医師が来てくれることで当直負担が減るということは、常勤の先生方にとっても喜ばしいことです。 一方で、懸念されるのは夜中の間に重症患者さんが入って翌朝対応に苦慮する事態なので、その懸念を払拭するために、マニュアルの作成や受け入れ基準の明確化などの準備を行いました。 加えて、看護師とも以前から救急受け入れに関する課題を共有しており、看護師長の積極的な協力もあって、院内全体で救急受け入れ改善という同じ方向を向けていたのは良かったなと思います。 こうした甲斐もあり、Dr.'s Prime導入後も大きなトラブルは起きていません。

救急フローについて話をする加藤院長先生、服部様、長谷部様、岡田様、弊社山田

山田:それだけ入念な準備をされてきたのですね。弊社でもご導入時には様々なサポートをご提供させていただいていますが、病院様がこれだけ準備されていると弊社サービスの効果もより高まってくるのだなと感じています。 最終的には「まずはやってみないとわからない」という側面が大きいので、準備できるところはしつつ、スピード感を持って採用を開始することが重要だなと感じています。

今後の展望

山田:最後に、友愛記念病院様が今後目指すお姿などがございましたらお聞かせください。

加藤:まずは救急受け入れ台数2000台というところを目標にやっていきたいと考えています。当院はがん治療やカテーテル治療などの外科的治療を柱としている病院でもありますが、救急は病院にとっても重要です。 加えて、当院ほどの規模になると救急受け入れに対する使命も大きくなります。今後も可能な限り救急を受け入れて、地域の医療に貢献していきたいと考えています。

山田:救急の受け入れ拡大によって病院の発展と地域医療への貢献を実現されていくということですね。弊社と致しましても、その実現のお手伝いをさせていただければと考えております。本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。