弊社が地方医療においての医師確保や定着を目指す病院様向けに開催したオンラインセミナーに、弊社サービス「Drs’ Prime Work」をご利用していただいている下呂市立金山病院様に登壇していただきました。
下呂市立金山病院様は岐阜県の病床数99床の指定二次救急病院で周囲30kmに病院がない地域で、地域内のすべての初期治療を担う病院として地域医療を支えています。
本セミナーでは「地方病院の医師不足や常勤医師の高齢化」をテーマとし、下呂市立金山病院様が地方病院の生存戦略に関する講演を、事務課長の亀山様(以下敬称略)と事務課の中島様(以下敬称略)と対談形式で行ったセミナーの内容を本記事にまとめました。
本記事を読んで弊社サービスにご興味がありましたらぜひお気軽にお問合せください。
地方病院における医師獲得の難しさ
落合:地方病院の医師獲得の難しさの一般的な例として厚生労働省が出している人口10万人に対する医師数のデータがあります。下呂市立金山病院様のある岐阜県は約220人なので全国平均である250人を下回っています。このように地方における医師不足問題は深刻なものであると考えます。実際、下呂市立金山病院様の医師不足問題はどのようなものでしたか?
亀山:当院は令和元年に常勤医師が退職してから常勤医師の補充がなく、そこから毎年岐阜大学の医局に常勤医師の派遣をお願いしていますが、医局側も医師不足に悩まされている状態でなかなか医師が派遣されない状態です。そのため、非常勤医師を医局から派遣していただいていますが常勤医師とは違い曜日も医師も変わるため、患者様との関係性が作りづらく、定着しづらいという問題があります。
落合:ありがとうございます。下呂市立金山病院様の考える医師不足問題の原因は何でしょうか?
亀山:やはり地方であることが最大の原因であると考えます。岐阜県の中でも都市部は比較的医師が多く、当院のある山間部の地域は医師が不足しています。特に中小規模の病院は症例も少ないため医師の派遣が遅れてしまうといった要因もあると考えます。
救急に対する院長先生の強い思いと救急体制構築
落合:このような問題がある中でも救急を取りやめなかった理由は何でしょうか?
亀山:一番は地域のために救急を続けるという院長の強い思いがありました。 当院は近隣に救急病院が少なく、地理的な問題から災害時などは閉鎖されてしまうような地域です。そのため、『高次病院へ命をつなぐための救急病院として地域を守っていきたい』という意志で続けてきました。
落合:ありがとうございます。地方医療において地理的な問題の他に施設的な問題から他の救急病院へ行くことができないこともあると思います。そういった時に高次病院へ命をつなぐための救急体制を構築するためにどんなことをしましたか?
亀山:まずは当直医師の確保のために非常勤医師を探すことから始めました。 非常勤医師の人材紹介会社を探している過程で、地方であるために本当に医師が応募してくれるかが一番の不安でした。そんな時に院長の同僚の方からドクターズプライムを紹介してもらい、お話を聞く中で、ミッションやビジョンに共感し、実際に話を聞いたときに医師確保に向けての情報や担当の方が親身に考えていただいたことで、安心できると感じました。
落合:ありがとうございます。弊社としましても、医師確保をするために病院ごとに担当者がつきますので、病院様としても安心していただける要素の一つと思っています。
下呂市立金山病院が考えるこれからの救急
落合:下呂市立金山病院様の考える今後の救急体制や地域医療としての形はどのようなものがありますか?
亀山:まずは院長の意志である命をつなぐ医療をこれからも続けるために現状維持を目標にしています。そこから地域に不足する救急や僻地医療を担っていけるような病院としてこれからもドクターズプライムと一緒に頑張っていきたいと考えています。
落合:ありがとうございます。下呂市立金山病院様の未来のために私たちも全力でサポートさせていただきます。今回は共催セミナーにご協力ありがとうございました。
下呂市立金山病院様のように「救急を断らない医師」を採用することで、
・地方病院の医師不足や働き方改革のために非常勤医師を確保したい
・非常勤医師の採用で救急体制を強化したい
という医療機関様は、ぜひ以下のフォームよりお問い合わせくださいませ。資料請求やご相談をお待ちしております。